混同(こんどう)



  相対立する二つの法律的地位が同一人に帰属することです。


  物権、債権を通じて権利消滅の原因となります。

 例えば、地上権者や抵当権者がその物を買い取って所有権を取得したとき、

 債務者が債権者を相続したときのような感じです。

 しかし、混同による権利の消滅には例外があります。


  第一に、混同によって消滅する物権または債権が第三者の権利の目的と

 なっている場合は、その物権または債権は消滅しません。

 例えば、上の例で地上権や抵当権、または債権が、他人の質権の目的と

 なっている場合(権利質)です。


  第二に、有価証券化し、特定の人間の間の給付としての意義を

 失っている債権を債務者が取得したような場合です。