オイタナジー(Euthanasie: 独)

  
  末期がんの患者におけるように回復の見込みのない瀕死の病人から頼まれ、

 その苦痛を取り除いてあげるため講ぜられる、死期を早める

 行為をいいます。

 安楽死、または安死術と和訳されます。

 苦痛を除去して安楽に死なせる、というところから、

 この名が付けられています。

 
  刑法学上、こうした行為は殺人罪になるか否かが争われており、

 中には犯罪とならない(違法性がない)とする学者もいますが、

 一般には、やはり、殺人罪(この場合には被害者の嘱託が

 ありますので、202条の嘱託殺人罪にあたります)

 になるものとされています。

 回復の見込みの有無を明確になし得ないこと、

 この行為の濫用の防止などが

 その主な理由です。