他者がある行為を演ずるに際し、他からの妨害が加わらないよう、

 その他者の行為完成を期待して看視することをいいます。



 このような行為は、ある犯罪が行なわれるときは、

 しばしば行なわれます。

 例えば屋内強盗・窃盗が行なわれるとき、あるいは賭博とばく

 行なわれるとき、ないしは放火、時には屋内殺人が

 行なわれるときに見受けられます。


  それでは、これは 「共犯」 からみれば従犯なのでしょうか、

 それとも共同正犯なのでしょうか。

 この解答は、抽象的に常にこうだと断定することは

 できないのであり、個々の具体的な

 事情によって異なります。


  例えば、他人がある場所で賭博を演ずるのを、これを助ける

 意思でその屋外で見張りをしていたような場合は従犯であり、

 これに対し、騒乱行為を共謀し、これが実行に当たり

 妨害排除のため、見張りをするような場合は、

 たとえ自ら暴行・脅迫という実行行為を

 しなくとも、共同正犯となります。