一個の行為が二個以上の罪名に触れる場合を指します。
 
 例えば一発の拳銃の銃弾で人をあやめ (殺人罪) 、さらに他人の物を

 壊した (器物損壊罪) ような場合で、想像的競合とも称します。

 観念的競合は、その数個の罪名のうちの

 最も重い刑で処罰されます。

 
  先述の例の場合ならば、殺人罪の刑の方が器物損壊罪の刑よりも

 重いので、殺人罪の刑で処罰されることになります。

 観念的競合は、本来は数罪であるものが、一個の行為によって

 行なわれたために、一個の行為によって行なわれたために、

 特に法律上一罪として取り扱われるのです。