行為者の積極的な動作(作為)によって行なわれる犯罪をいいます。

 例えば、自然の成り行きに任せておけば死ぬはずがない人に毒を飲ませて殺し、

 または自動車の運転を過って人をき、死なせた場合がこれにあたります。

 これが行為の普通の形態であり、大多数の犯罪はこの形式で行なわれています。

 刑法の理論の説明に引合いに出されている例は作為犯であるのが普通です。

 それは、犯罪といえば作為犯をすぐに予想させるほど、

 作為犯が多いからなのです。


  作為犯は、「あれこれしてはならない」という禁止規範に違反して、

 してはならないことをしてしまったのであり、故意によって

 される場合と過失によってされる場合があります。